技術と機械の先にあるもの。

一台の機械を開発するために、繰り返し人の手で行われる試作。交わされる熱い議論。製造現場の生産合理化という問いかけに対し、パーフェクトに近い答を出すために必要な、時間と手間の膨大さ。正確無比なコンピュータと人的感覚のせめぎ合い。
開発の現場はいつも創造の矛盾に満ちている。開発設計、部品製作、機械組立。すべての工程を呑み込む、混沌とした創意工夫の海から、やがて浮かび上がってくるひとつの形…。大隆精機株式会社がめざすもの。それは技術が実現する、人間の新しい可能性。考える。図面を引く。組み立てる。検証する。また、考える。不可能を可能にする開発設計の分野こそ大隆精機の核であり、その技術力が最も発揮される分野といえます。

7276.jpgすべての始まり、未来への指針。

大隆精機株式会社のエントランスで、静かな存在感を放つ一台の古い工作機械がある。それは「バイス台」と呼ばれる万力の一種で、創業者・山田大助が初めて自分の会社を起こした際に、知人から贈られた記念の品だ。
このバイス台を使って漁船エンジンの修理をしていた創業時、会社規模こそ小さかったが、こと技術に関してはユーザーである漁師たちから「山田は誰にも負けない腕を持っている」と、絶大な信頼を寄せられていたという。時代は移り、今ではバイス台もその役目を終え、無骨な機体にただ時が経り積むに任せている。沈黙の中に「技術で人の役に立つ」という我々の魂が目指すべき場所を指し示しながら。